【NEWS】『土地探しの失敗例』 | 甲府市、中央市の土地のことは土地探し情報センター(トップホームズ)へ!
皆さん、こんにちは!
土地探し情報センターです。
今回は土地探しの失敗例をご紹介できればと思います。
Tさんは1年程度の期間、建売の会社を何社も見て回っていたようです。
土地や建築の知識も回った会社から色々聞いて、本人としては知識がついたかなと思っていました。
ですが、何社も見ているうちに、よくある建売会社の間取りやプランにTさんはだんだんと見飽きはじめていました。
建売以外も検討を始め、不動産会社も回り始めます。
不動産会社から、土地(建築条件付き)を紹介されていたようですが、ある程度の範囲でしか変更がきかない事に不満を感じ、建築条件が付いていない土地を購入して建築家との家づくりを目指す事にしました。
不動産会社には今後は土地だけの紹介をしてもらうようにしていたそうです。
多くの不動産会社からは建築条件のない土地を探すのは難しいと言われましたが建物に妥協はできません。
不動産会社からの提供される物件情報には即座に反応をして、多くの土地を自分で見て回る事にしたのです。
ある程度知識に自信があったTさんは、変形地や日当りの悪い土地、幹線道路沿いなど多くの土地を一人で見学しました。
希望するエリアのかなりの量の土地を見たTさんは、
やっぱり、不動産会社の営業マンに言われたように建築条件なしの土地には好条件の土地は無いのか・・・
と諦め始めたある日、ついに自分が希望する土地に巡り合ったのです。
その土地は南向きで間口が広く、道路より高くなっている普通に見る限りでは今までにない好条件だったのです。
Tさんはこの土地に一瞬で惚れ込んでしまい、即座に現地から不動産会社に連絡をすると
不動産会社の営業マンから
「実は他の方が購入を検討しているようでして・・・・」
という言葉が・・・。
この土地しかない!と思っていたTさんは慌てて購入の意思を不動産会社へ伝え、売買契約に臨む事にしました。
早めのリアクションが功を奏し、物件は抑える事ができ、次の日に契約となったのです。
Tさんもホット一息です。
さて、次は建物です。
以前から雑誌でお願いしたいと思っていた地元で有名な建築家にアポイントをとりました。
建築家らしいヒヤリングの後、快くプランの作成を引き受けてくれ順風満帆な展開に満足、満足です。
プラン提示の日がやってきました。Tさんは建築家の事務所へドキドキ・わくわくしながら行きました。
プランと土地を建築家と一緒に見ていくうちに、建築家の顔が険しくなりました。
Tさんが想像していた内容とは全然違いました。
予想に反する建築家の言葉に、話の途中からTさんは頭が真っ白に。
「Tさん希望のプランはこの土地には入らないね。斜線制限を考えないといけないですね。」
と建築家から言われてしまいました。
斜線制限の理解が出来ていなかったTさんは南道路の日当りに惚れ惚れし、隣地への斜線制限を考えていませんでした。
※斜線制限とは・・・
建築物の高さを制限するルールです。
隣地の日当たりおよび風通しを維持することを目的とした法規です。
隣地斜線制限は、隣地の境界線を起点として「高さ」と「斜線の勾配(角度)」によって規制されます。
建物を建てる際は、この隣地斜線制限に則った一定の範囲内で計画をしなければなりませんが、第一種・第二種低層住居専用地域では隣地斜線制限の適用はありません。
そのため、Tさんは希望のプランは諦める事になってしまったのです。
今回の事例からも分かるように、土地や建物にはさまざまなルールがあります。このルールを分からないまま家づくりを進めると後で大変なことになってしまいます。
一生で一度の家づくりですので、ルールを覚えて進めるべきではありますが、そう簡単にはできません。
では、どうするか?
それは会社選びをしっかりとすること。
不動産会社であっても、建物にも強い、または住宅会社と連携がしっかりとれていること。
住宅会社であれば、建物だけでなく、土地にも強い会社であること。
上記の点はしっかりと会社選びの際には注意して欲しい点です。
土地と建物を別々に購入する場合、不動産会社と建設会社の役割が異なる為、元から親密な会社どうしでなければ、連携を取るのがとても難しくなります。
本来であれば対象土地でプランを作成し、ボリュームチェックと建物コストを出しておけば、今回のような失敗には至らないでしょう。
皆様には失敗のない土地探し・家づくりを進めてほしいと思います。